キャズム超えも見えてきた、マネーフォワードの快進撃

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IT業界の皆さま、こんにちは。
今日も偉い人から「うちのFintechはどないなっとんのや!」と言われていますか?
いやはや面倒ですよね〜。

マネーフォワードのプレスリリース

そんなさなか、グイグイとビジネス拡大しているFintechがありました。
皆さんご存知、マネーフォワードさんです。
最近のプレスリリースを見てみましょうか。

No. 日付 プレスリリース 顧客
1 2016年03月25日 マネーフォワード、住信SBIネット銀行提供のAPIとの公式連携を開始 ~より利便性が高く、より強固なセキュリティレベルを実現~ 住信SBIネット銀行
2 2016年04月12日 マネーフォワード、静岡銀行のお客様に向けた『マネーフォワード for 静岡銀行』を提供開始 ~NTTデータのインターネットバンキングAPIを国内初導入の自動家計簿・資産管理サービスをリリース~ 静岡銀行
3 2016年05月09日 マネーフォワード、東海東京証券のお客様に向けた『マネーフォワード for 東海東京証券』を提供開始〜証券会社専用の自動家計簿・資産管理サービスを国内初リリース~ 東海東京証券
4 2016年05月16日 「マネーフォワードFintech研究所」にてコンサルティングサービスを開始~第一弾として、株式会社セブン銀行へ銀行APIに関するコンサルティングをスタート~ セブン銀行
5 2016年05月26日 マネーフォワード、北洋銀行との業務提携契約を締結 ~両社の協業により、道内の個人・法人のお客様に向けて新たなFintechサービスを展開~ 北洋銀行

分かりますか?
分かりますよね〜。

マネーフォワードのやり口

マネーフォワードって、基本は、Webスクレイピングのテクノロジーを使っているわけです。
つまり、利用者から、各種金融機関のWeb取引システムのIDとパスワードを預かって、
機械的にWeb取引システムにログイン、HTMLデータを解析して値を取り出し、
口座データとして蓄積、閲覧可能にするという仕組みです。

やり方としては、結構強引ですよね。

まず、利用者のIDとパスワードの管理。
しかも金融機関のですよ。
Twitterのアカウントとは違うんですよ。
重みが違う。
ヤバイです。
漏洩したら一発アウトですよ。
そのリスクをテイクしてくるマネーフォワード△!

次に金融機関のWeb取引システムへの機械的なアクセス。
基本的に、それらのシステムは人が利用する前提で作られていますから、
例えば高負荷掛けちゃったとかになると、金融機関からクレームがくるかもしれない。
嫌がられてブロックされるかもしれない。
そっと丁寧に扱わないとヤバイ。
そのリスクもテイクしてくる、フォワード△!

マネーフォワードが超えた壁

そんな、結構危なっかしいところにグイグイ突っ込んでくるフォワードさん、
ついに一部の金融機関から認められて、公に提携、プレスリリースし始めたんですよ。

しかも、提携した金融機関については、接続の安全性も高まります。
いろんな繋ぎ方があるんでしょうが、基本はAPI経由の接続になり、
IDパスワードではなく、トークンを使った認証になる模様。
つまり、マネーフォワードは利用者のIDパスワードを預かる必要がなくなるわけです。

これで先に挙げた2つのリスクを解消。スゲーよ!

この目論見が成功しているのは、
複数金融機関の口座の管理が、利用者にとって、どう頑張っても面倒だから、
その面倒さを解消するサービスにはニーズがあり商売できるはずだ、
とフォワードさんが理解しているからでしょうね。
スゴイですね。
信念ですね、フォワードさんの。

マネーフォワードのビジネス的には、今がちょうど着火し始めたあたりで、
経営の舵取りに失敗さえしなければ、大ヒットするでしょう。
他にも「MFクラウド会計」というネタも持っているし、なかなかやりますよ。

結論

Fintechだなんだ言っても、ビジネスの基本は、ニーズの発見とそれで商売する信念。
基本は変わらないんだなと感じさせる好事例なマネーフォワードさんなのでした。

シャープのロボホンの売り方を勝手に考える

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ロボホン、発売直前

シャープのロボホンが、5月26日に発売されるとのこと。

ロボット、だけど電話。シャープの「ロボホン」発売日と価格が発表 : ギズモード・ジャパン

発売日は、2016年5月26日で、本体価格は19万8000円(税別)。プランとしては「ココロプラン」(必須・980円/月)+モバイル通信サービス(任意)+保守パック(任意)となっています。

シャープといえば、ホンハイに買収されて以降、リストラとかリストラとかリストラとか、
不穏なニュースしか流れてきませんが、そんな中でロボホン発売?
え、スマホがロボットに?
ちょっと何言ってるか分からない。

みたいな印象を持たれている方も多いと思います。
僕もそう思っていました。

この動画を見るまでは。

なんだろうこの既視感。
どっかでこういうやつ見たことあるよ。

ペット系ロボット玩具

たぶんこれは、ペット系ロボット玩具の類を狙っているんでしょうね。
なのでその類を簡単に纏めてみました。

No. 発売年 製品名 価格 会社
1 1996年 たまごっち 1,980円 バンダイ
2 1999年 ファービー 3,980円 トミー/Tiger Electronics
3 1999年 AIBO 250,000円 ソニー
4 2000年 プーチ 2,980円 セガトイズ
5 2002年 夢ねこ 6,980円 セガトイズ
6 2012年 スマートペット 6,500円前後 バンダイ
7 2016年 ロボホン 198,000円 シャープ

感覚的には、2000年前後でブームが来ているような気がします。
人って、何だかんだ偉そうなこと言って、結構コミュニケーション求めてるんですよね。
そこは素直に認めたいところ。

で、その後はおそらく、
高機能化していく携帯電話やスマホにコミュニケーションの時間を割くようになって、
ペット系ロボット玩具のブームも来ていないのではないかと思います。

2012年のスマートペットは、特に流行った気がしないですけど、
スマホとの融合からして、ロボホンに近い位置づけではないかと思い載せてみました。
あと、ロボ機能とか価格的には、AIBOの位置づけを狙っている気がします。

ロボホンは売れるか?

こんな歴史を踏まえつつ、ロボホンは売れるのか?

いやー、売れないでしょうね。
日本ではね。

まずね、ロボホンのプロモーションムービーをもう一度見てください。
「会社の自席でメール読み上げられたらたまんねぇよ」というのも気になりますが、
それはそれとして、このユーザーたちの雰囲気や背景。

富裕層ですね。
まちがいなく富裕層ですね。
いちいち部屋が広くて、家具もステキで、スペースもたっぷり。
家族構成や安定感もバッチリ。

いや単にそういうムービーを撮っただけなんでしょうけど、
つまりシャープは20万円近い玩具をこういう人たちに売りたいということです。
今の日本でも、富裕層な方々はそれなりにいるんでしょうが、
シャープがじゃんじゃん儲かるくらい売れるかというと疑問です。

あと気になるのはロボホンのホン、つまりスマホ部分。
スマホの普及率もどんどん高くなっている中で、
このスマホ部分が単体スマホと競合するのではないか。
つまりスマホ何台もいらないよ、ということです。

そうすると残ったロボ部分に20万だか払う気になるのか。
微妙な気がします。

ロボホンの売り方

どちらかというと、最初から海外展開を踏まえた機能を持たせておいて、
世界の富裕層にアプローチした方が良かったのではと思います。
国とか文化とかの影響も受けにくそうですし。

ロボホンは、発売時点では日本語しか喋れないし、通信も海外対応していないです。
この辺、ホンハイに買収されたタイミングの面もありますが、惜しいですね。

とりあえずシャープの中の人は、テリー・ゴウにロボホンを持たせて、
あのギラギラした満面の笑みでロボホンを高々と持ち上げる写真を撮って、
プレスリリースするのがいいと思います。
コラ画像でもいいので。