【シャープ】「ザウルス」「書院」のサポート期間が長すぎな件

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やっとこさ縁談がまとまりそうな、シャープさんとホンハイさん。
鴻海・シャープ買収「破談」回避へ〝隠れ借金〟軽微、7日までに査定終了

台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープの買収契約を保留している問題をめぐり、両社が今月9日にも調印する方向で最終調整に入ったことが3日、明らかになった。鴻海がシャープの財務内容を精査したところ、保留の原因となった潜在的な債務(偶発債務)が想定よりも少ないことが判明したため。両社は買収合意の破談を回避する。

もう偶発債務が今年の流行語になりそうな勢いでしたが、大丈夫そうですね。

さてそんなシャープさんですが、昨日、こんなニュースがありました。
さらば「ザウルス」 シャープ、顧客サポート終了へ 部品も枯渇状態

シャープは3日、日本の携帯情報端末の草分け的な存在だった「ザウルス」の顧客向けサポートを今月末で終えることを明らかにした。ザウルスは平成5年に発売され、8年前に生産を終了。

あと、2014年にはこんなニュースが。
「書院」のシャープ、ワープロのサポートをついに終了 「まだ続いていたのか」Twitterでは思い出話

シャープは1月31日、ワープロ専用機のサポートを終了した。「書院」シリーズで知られる同社ワープロ機最後の機種の製造終了から10年と数カ月。シャープの公式Twitterアカウントが「長年にわたりワープロをお引き立ていただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました」と告知すると、「まだあったのか」という驚きの声やワープロの思い出がツイートされていた。

ああこうやって、名品が一つ一つ終わっていくんだなぁ…。と感慨にふけりそうになりましたが、
いやでもちょっと待って、今ごろザウルスとか書院とか、「?」と感じました。

つまり、世の中、スマホやパソコンで溢れかえっているのに、まだサポートしてたのか、
サポートにコストを掛ける期間が長すぎやしませんか、ということです。
こういうところに、経営の遅さや無駄なコストが見え隠れしているなと。

減価償却的な話ですけども、今どきパソコンの耐用年数は4年ですよ。
それと合わせるべきとは言いませんが、やっぱりちょっと、違和感のあるお話なのでした。

楽天はどこに向かっているのか

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先日、楽天は中期経営戦略を発表しました。
楽天、2020年に売上高「1兆7000億円」めざす–2015年通期は増収減益

楽天は2月12日、「Vision 2020」と題した中期経営戦略を発表。「Strong」「Smart」「Speed」を指針として各事業を成長させ、2020年12月期の売上収益は1兆7000億円、Non-GAAPベースの営業利益は3000億円を目指す。

で、こちらがその資料です。
Vision2020 説明資料

楽天って、なんかいろいろやっているけど、結局何やりたいのか、
何を極めたいのかよく分かりませんでしたが、この資料を読むと、ちょっと理解できました。
「楽天経済圏」って言葉が3回も出てきます。つまりこれです。
楽天でモノを買って、楽天で支払って、楽天で旅行して、楽天でモバイルして、楽天で野球を楽しむ。
全部楽天。老若男女楽天。ゆりかごから墓場まで楽天。これ。

なるほど、事業が多岐にわたっているのもそのせいなのね。
ふむふむ。

しかし思うんですが、ゴールイメージと、楽天から受けるイメージが、どうも合わないんですよね。
たとえて言えば『北風と太陽』の寓話のような。
楽天から受けるイメージは、北風ですね。一方的にゴリゴリ来る感じ。
かたや経済圏を標榜するならば、太陽のようなポカポカとした暖かいイメージが必要ではないかと。

なんと言うか、経営者の三木谷社長があんな雰囲気だから、英語公用語化もメルマガ登録トラップも、
悪い方向に取られちゃうんですよね。(まあ後者は元から迷惑か。)
唯一、楽天イーグルスは地域密着型でいい感じと聞きますね。
まあ、こちらも三木谷社長が現場介入してきてゴタゴタしているらしいし…。
結局、三木谷社長が問題なのか。

とはいえ、売上高7140億円の企業のボスですから、凄いことには変わりはない。
ただね〜、ワンマン社長が交代すると、それだけで企業は危機に陥りますからね…。

三木谷社長の性格はもう変わらないでしょうから、交代してからが勝負、と見ました。

シャープがホンハイ・シャープになる日

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シャープにとって運命の日となる、2016年2月4日がやってまいりました。
シャープは予定どおり、産業革新機構の提案を受け入れ…。

てないし!!!

シャープ再建、ホンハイと優先交渉 支援額約7000億円

業績不振のシャープ(6753.T)は4日午前に開いた取締役会で再建スポンサーの選定を議論し、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業(2317.TW)との交渉を優先的に進める方針を決めた。

ホンハイの支援金額、7000億円ですよ。
あのね、7000円置くんとちゃうんですよ。(古典)
産業革新機構は3000億円。つまりホンハイは倍以上。スゴい…。

ただ、シャープは革新機構との協議継続の選択肢を残したい考えで、高橋社長は会見で「本日現在、産業革新機構及び鴻海精密工業の2社に絞って協議を進めている。今後1カ月をめどに最終的な契約を締結できるよう協議する」との発表文を読み上げた。

えっ、本決まりやないんですか!?
どっち?どっちやねん!
これでまた産業革新機構の支援金額を引き上げさせる作戦?
逆転一発もあるの?
焦らすなあ!もう!

また、ホンハイにとってのシャープの魅力について「資産査定を通じてシャープの価値を見ているが、技術やブランド、あるいは人材などに大きな魅力感じてもらっているのではないか」と説明した。

まあ、経営層には魅力を感じてないやろけどね。(笑)

というわけで、結論が出るのは1カ月後の3月上旬になりましたとさ。

スティーブ・ジョブズに学ぶ

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どのような仕事においても、その業界の企業の経営者からは、多くのことを学ぶことができるはずです。
当ブログでは、IT企業の様々な経営者について、学んでみたいと思います。
初回は、スティーブ・ジョブズです。

さて、「日本の企業にはiPhoneは作れない」と言われてはや数年。
今や中高生の間でもiPhoneはスマホの代名詞となっています。
日本の企業に作れるか作れないかは別として、
iPhoneというものを世に送り出したスティーブ・ジョブズという経営者は、
偉大の一言に尽きるのではないでしょうか。

スティーブ・ジョブズがApple社の経営を立て直したことについて、少し振り返ってみましょう。

まず、近年のApple社の主要製品のリリース年を見てみます。

1998年には、iMacを市場に投入、それまでの「アイボリーの箱」というMacの印象から大きく離れた同シリーズは大ヒットとなり、トランスルーセント(当時は「スケルトン」と呼ばれた)のスタイリングは当時あらゆる分野に影響を及ぼした。このヒットはアップルの復活を人々に強く印象づけた。
(中略)
2001年3月、NeXTとアップルの技術を融合させ、オープンソース由来の技術を積極的に取り込んだMac OS Xを発売。従来のMac OSの後継とした。
同年iTunesiPodによって音楽事業に参入、音楽事業をパソコンと並ぶアップルの事業の柱にした。
2007年1月9日、Macworld 初日の基調講演にてジョブズがiPhoneを発表し、アップルはNewton撤退以来9年ぶりに携帯コンピュータ事業に復帰する。
出典:スティーブ・ジョブズ – Wikipedia

1998年のiMac以降、誰もが知っているような製品を次々とリリースしています。
まさに天才の所業です。

そして次に、Apple社の業績の推移について見てみます。
※業績推移のグラフは出典のリンク先にあります。

アップルがここ数年間、二桁の増収増益を続けてきたことはよく知られているが、実はその間、利益の成長率が常に売上の成長率を上回っていた。つまりアップルは、「毎年二桁の増収を続けながら、利益率も向上させ続ける」という、普通では考えられないような離れ業を成し遂げていたわけだ。
出典:10年ぶりに通年で減益となったアップルの2013年度業績をまとめてみる

上記のコラムでは、Apple社の成長の鈍化を指摘していますが、それでも1998年と2013年を比べると、30倍以上の売上高になっています。
素晴らしいというよりも、もはや異常な値を叩き出しています。

ではなぜ、スティーブ・ジョブズはこのようなことを成し得たのか。
この点については、様々な観点で語られていますが、当ブログでは以下ではないかと考えています。

「集中とシンプルさの追求は、私の非常に大事な信念の一部だ。シンプルにするのは複雑にするより難しい。シンプルなものを作るには、思考もスッキリさせる大変な努力が必要なんだ。」
出典:スティーブ・ジョブズ – Wikipedia

シンプルなもの、分かりやすいものを提供すれば市場に受け入れられる。
そのことに信念を持ち、強く推し進める。常人離れしたレベルで。

というわけで、いかがでしょうか。
スティーブ・ジョブズ並の人間なんてそういないでしょうが、彼の歴史や考え方は、仕事の参考になると思います。


スティーブ・ジョブズに興味を持った方は、以下の本をお勧めします。
ペーパーバック版となりお求めやすくなりました。

活字をたくさん読むのが苦手…。という方には、同著の漫画版もあります。
漫画の作者は『テルマエロマエ』のヤマザキマリさん。良い感じですね。