【安定志向】労働組合のあるIT企業【電機連合】(全企業リンク付き)

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ITエンジニアとしての働き方はいろいろあって、
企業の従業員として働いたり、起業して社長になったり、個人事業主をやったり。
企業の従業員になる場合も、大企業から中小企業まで様々。
この辺は、人それぞれの好みで選んで良いと思います。

で、何が起こるか分からないハラハラドキドキコースが好きな人もいれば、
安定志向の安全コースが好きな人もいる。

んで、今回は後者のケース、安定志向派の皆さまに、アイデアとして一つ、挙げてみましょう。
結論から言いますと、
「電機連合に加盟している労働組合のあるIT企業への入社を狙う」です。

電機連合って何?

電機連合、正式名称を「全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会」といいます。

電機連合とは?:電機連合

電機連合は、電機・電子・情報関連産業およびその関連産業の労働組合を結集した組織であり、1953年の結成以来、半世紀の歴史を誇る、民間大手(組合員60万人)の産業別労働組合組織です。

電機業界の企業の労働組合を、さらにまとめた組織です。
その中に、一部のIT系の企業も含まれています。

労働組合のある企業?

労働組合は、従業員の団体です。
労務的にも賃金的にも妥当になるように企業側と交渉したりする、そんな団体です。
まあ、形だけの団体とか御用組合とか、アレとかコレとかいろいろ言われていますが、
無いよりはあった方が安全ではあります。

労働組合が無い場合、企業と交渉するのは従業員個人です。
守ってくれるのは労働基準法、な訳ですが、なんかほぼ親告罪みたいなもんで、
企業から不当な扱いを受けた場合、一人で真っ向勝負しないといけません。
裁判したり弁護士を付けたり、お金も時間もかかります。
仮に勝ったとしても、同じ企業に居続けるのか転職するのか…。
いずれにしても、スゲー勢いでパワーを食うわけです。

ここでもし労働組合があれば、団体で企業と戦える。
体制的にもノウハウ的にも、個人に比べれば雲泥の差です。

というわけで、安定志向派には、労働組合の有無はなにげに重要なポイントであります。

電機連合に加盟している労働組合?

労働組合にもピンキリあります。
相談には乗ってくれるけど力は無く動いてくれない、というような弱小労組もあるでしょう。

じゃあ、ピンの労働組合って何、と考えると、
一つの基準として、電機連合に加盟している組合、というのはアリな考え方です。
電機連合に加盟しているということは、それなりに組合活動しているということです。
対企業という意味でも、バックに連合が付いているか否かで、影響力が違うでしょう。

というわけで、結論として、安定志向なら、
「電機連合に加盟している労働組合のあるIT企業への入社を狙う」
なわけです。

電機連合に加盟している労働組合のあるIT企業

というわけで、電機連合に加盟している労働組合のあるIT企業、
リストアップしますよ。
参考:直加盟組合一覧:電機連合

No. 分類 企業
1 総合 日立製作所東芝三菱電機富士電機ルネサスエレクトロニクス
2 家電 パナソニックシャープ岩崎電気船井電機日本電産テクノモータ
日本電熱三井倉庫ロジスティクスハイアールアジアザクティ
3 音響 パイオニアヤマハJVCケンウッドオンキヨーティアック
キングレコードワーナー・ミュージックソニー
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンユニバーサルミュージック
テクノワークキュー・テック
4 通信 富士通NECOKIオムロンコニカミノルタ日本無線岩通
アドバンテスト新日本無線古野電気日本信号長野日本無線
サクサ佐賀エレクトロニックス新興製作所上田日本無線
ジェイ・アール・シー特機NJR福岡神田通信機グラフテック
エー・アンド・デイ東洋計器大倉電気テクシオ日本電波
三和エレクトロニクス日新電子工業光電製作所光音電波
ファナック日本精密測器
5 情報 SCSKメイテックトランスコスモスアルプス技研さくらケーシーエス
東和システム中央コンピューターセゾン情報システムズ明電システムソリューション
大和ソフトウェアリサーチキーウェアソリューションズ愛媛電算
アウトソーシングUTエイム宮城ウイルテックヒラテ技研
ベイキューブシーコネクシオトランスコスモスシー・アール・エム沖縄
OSセミテック

まあその、IT企業ちゃいますがな、というのも多々ありますが、そこはご愛嬌…。

まとめ

というわけで、我こそは安定志向、という皆さま、ぜひご参考ください。
ハラハラドキドキじゃないと嫌だ、という皆さまには眠たい話なので、無視してください。

ちなみに、いくら労働組合があっても、
企業ごと傾いたり事業単位で切売りされたりホンハイに買収されたりする場合もありますので、
その点はご注意くださいませ。

IT業界におけるブラック企業パターン

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2013年の流行語トップテン入りした「ブラック企業」という言葉。

「あーあそこはブラック企業だから…」とか、
「うちの現場、ブラックだからね…」とか、
まあそれなりのイメージを持って何となくは使われているものの、
実は明確な定義はありません。

ブラック企業 – Wikipedia

元々は、暴力団などの反社会的団体との繋がりを持ち、違法行為を繰り返す会社を指していたが、近年では労働基準法を無視、あるいは法の網や不備を悪用して従業員に長時間労働を強制する企業を主に指す。
1991年のバブル景気崩壊・失われた20年の始まり以降、企業の経営体制は「なるべく無駄を省く」として「コスト削減」に比重を置いてきた。そうしたことからブルーカラー・ホワイトカラーや正規雇用・非正規雇用を問わず、末端の従業員に過重な心身の負担や極端な長時間の労働など劣悪な労働環境での勤務を強いて改善しない企業を指すようになっている。すなわち、入社を勧められない企業、早期の転職が推奨されるような体質の企業がブラック企業と総称される。

Wikipediaにはいろいろと書かれていますが、「まあだいたいこんな感じ」の域です。
なぜ定義が難しいかというと、長時間労働であっても、従業員の満足感が高ければ、
長時間労働=ブラック企業=悪、という構図を組み立てにくいから、でしょう。
例えば、スタートアップ企業で企業の成長が面白くて仕方がない、寝食も忘れちゃうぜ、
みたいな場合ですね。

とはいえ、労働基準法の1日8時間、1週間40時間を大幅に超えた勤務が常態化している企業というのは、
従業員が身体や精神を壊す可能性が高まってくるため、
本人がどう捉えようが、ひとまずはブラック企業と言って良いんでしょうね。

で、このブラック企業というのは、業界によってパターンがあるように思うんですよ。
一言でブラック企業と言っても、IT業界と外食産業と運輸業のブラック具合は、
具体的には異なるわけです。

というわけで、IT業界のブラック企業パターンを以下に挙げてみます。

パターン1:短納期

「1週間後にリリースだから」
「今日中に単体テストケースを全部消化しないと遅延が」
「セール開始時間までに間に合わせろ!」

結果、深夜残業や休日出勤が多発するわけですね。

パターン2:少人数

「うちは少数精鋭でチームを組むからね」
「このシステムの保守は君だけだから」

仕事には効率化できるものとできないものがあって、
後者を少人数で臨むと、結果は火を見るより明らか。

パターン3:一人二役以上

「つまり貴方に求めるのはプレイングマネージャー」
「フルスタックエンジニア募集中」

本質的には少人数パターンと同じなんですけども、
すごい口当たりの良い横文字で役割を与えて、
本人のモチベーションを上げちゃうところが罪。

パターン4:仕様変更、納期不変更

「ここにボタン追加しといて」
「あとこの検索結果にアレも表示して」
「ちょっとイメージが違うなぁ、これがバーンとこうだよ」

仕様変更に合わせて納期も延ばせたら、どれほど良いことか。

パターン5:大規模すぎる

「システム開発規模、ン千億円、ン十万人月!」
「リーダー、僕らどんだけ働いたら終わるんですかねぇ…」

人間が管理できる規模には、限界があるんですよ。
それを超えて塊で取り扱おうとうすると、管理不能状態になって、
働けど働けど なお我が暮らし楽にならざり じっと手を見る(by 石川啄木)
ってなっちゃう。

まとめ

思いつくパターンをざっと挙げてみましたが、もっとありそうな気はします。

本質的にはどのパターンもQCD、つまり品質(Quality)、費用(Cost)、納期(Delivery)について、
品質は落とすことができず、費用と納期が狂っている、ということです。
その結果、長時間労働と、場合によっては割に合わない賃金、が生まれるわけですね。

くわばらくわばら…。