IT業界におけるブラック企業パターン

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2013年の流行語トップテン入りした「ブラック企業」という言葉。

「あーあそこはブラック企業だから…」とか、
「うちの現場、ブラックだからね…」とか、
まあそれなりのイメージを持って何となくは使われているものの、
実は明確な定義はありません。

ブラック企業 – Wikipedia

元々は、暴力団などの反社会的団体との繋がりを持ち、違法行為を繰り返す会社を指していたが、近年では労働基準法を無視、あるいは法の網や不備を悪用して従業員に長時間労働を強制する企業を主に指す。
1991年のバブル景気崩壊・失われた20年の始まり以降、企業の経営体制は「なるべく無駄を省く」として「コスト削減」に比重を置いてきた。そうしたことからブルーカラー・ホワイトカラーや正規雇用・非正規雇用を問わず、末端の従業員に過重な心身の負担や極端な長時間の労働など劣悪な労働環境での勤務を強いて改善しない企業を指すようになっている。すなわち、入社を勧められない企業、早期の転職が推奨されるような体質の企業がブラック企業と総称される。

Wikipediaにはいろいろと書かれていますが、「まあだいたいこんな感じ」の域です。
なぜ定義が難しいかというと、長時間労働であっても、従業員の満足感が高ければ、
長時間労働=ブラック企業=悪、という構図を組み立てにくいから、でしょう。
例えば、スタートアップ企業で企業の成長が面白くて仕方がない、寝食も忘れちゃうぜ、
みたいな場合ですね。

とはいえ、労働基準法の1日8時間、1週間40時間を大幅に超えた勤務が常態化している企業というのは、
従業員が身体や精神を壊す可能性が高まってくるため、
本人がどう捉えようが、ひとまずはブラック企業と言って良いんでしょうね。

で、このブラック企業というのは、業界によってパターンがあるように思うんですよ。
一言でブラック企業と言っても、IT業界と外食産業と運輸業のブラック具合は、
具体的には異なるわけです。

というわけで、IT業界のブラック企業パターンを以下に挙げてみます。

パターン1:短納期

「1週間後にリリースだから」
「今日中に単体テストケースを全部消化しないと遅延が」
「セール開始時間までに間に合わせろ!」

結果、深夜残業や休日出勤が多発するわけですね。

パターン2:少人数

「うちは少数精鋭でチームを組むからね」
「このシステムの保守は君だけだから」

仕事には効率化できるものとできないものがあって、
後者を少人数で臨むと、結果は火を見るより明らか。

パターン3:一人二役以上

「つまり貴方に求めるのはプレイングマネージャー」
「フルスタックエンジニア募集中」

本質的には少人数パターンと同じなんですけども、
すごい口当たりの良い横文字で役割を与えて、
本人のモチベーションを上げちゃうところが罪。

パターン4:仕様変更、納期不変更

「ここにボタン追加しといて」
「あとこの検索結果にアレも表示して」
「ちょっとイメージが違うなぁ、これがバーンとこうだよ」

仕様変更に合わせて納期も延ばせたら、どれほど良いことか。

パターン5:大規模すぎる

「システム開発規模、ン千億円、ン十万人月!」
「リーダー、僕らどんだけ働いたら終わるんですかねぇ…」

人間が管理できる規模には、限界があるんですよ。
それを超えて塊で取り扱おうとうすると、管理不能状態になって、
働けど働けど なお我が暮らし楽にならざり じっと手を見る(by 石川啄木)
ってなっちゃう。

まとめ

思いつくパターンをざっと挙げてみましたが、もっとありそうな気はします。

本質的にはどのパターンもQCD、つまり品質(Quality)、費用(Cost)、納期(Delivery)について、
品質は落とすことができず、費用と納期が狂っている、ということです。
その結果、長時間労働と、場合によっては割に合わない賃金、が生まれるわけですね。

くわばらくわばら…。

一気呵成のSQL Server!

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シャープがプラズマクラスターに注力している間に、
Microsoftは、SQL Serverでデータベース業界に攻勢を掛けていました!

米Microsoftが「SQL Server on Linux」発表、2017年中頃提供へ

米Microsoftは3月7日(現地時間)、Linux用のSQL Server「SQL Server on Linux」を提供する計画を発表した。2017年中頃のリリースを目指す。

データベース業界の常識を覆してきましたよ。

SQL Serverの位置づけといえば、Windowsワールドのデータベースであって、
Active Directoryの認証基盤との連携や、.NETアプリケーション開発の容易性などを売りとしています。
でもWindows Serverが無いところには導入できないよね…、という点がネックでした。

その壁を乗り越えてくるMicrosoftさん、なかなか垢抜けてきたと思いますよ!

まあ実際のところ、Linuxワールドで競合となるMySQLやPostgreSQLを相手にどれくらい戦えるのか、
てのは気になるところです。
SQL Serverの便利機能をどこまで盛り込んで来られるかが、鍵だと思いますね。

「Oracle Database」から「SQL Server」へ、マイクロソフトが無料乗り換えプログラム

米マイクロソフトは2016年3月10日(米国時間)、米国ニューヨークで開催した次期データベースプラットフォーム「SQL Server 2016」の紹介イベント「Data Driven」で、「Oracle Database」からSQL Serverに移行する顧客に、SQL Serverの必要なライセンスを無料で提供すると発表した。
(中略)
SQL Server 2016は、インメモリデータベースや「Always Encrypted」「Stretch Database」など、標準ライセンスで利用できる機能が多数用意されている。こうしたことからマイクロソフトでは、SQL Server 2016について「データベースのTCOの低さは業界随一」としており、乗り換え促進プログラムの説明パンフレットでも、「SQL Server 2016のTCOはOracle Databaseの10分の1未満」とアピールしている。

「SQL Server on Linux」がオープンソース界への殴りこみなら、こちらは同業他社への真っ向勝負です。

このサービスで、実際にOracle DatabaseからSQL Serverに乗り換える企業なんて、
ほとんど無いでしょうね。
データベースは情報システムの根幹、
システム移行やデータ移行やそりゃもうたくさんのモノを移行しないと変更できません。
いくらライセンス料が安いからって、システム全体で見れば変更する意味がない。コストが見合わない。

そう考えると、この話は単純にMicrosoftの宣伝であって、
奇抜なこと言っていろんなニュース媒体やSNSでバズられてラッキー、的な話ですね。
ただまあ、「Oracle DatabaseよりもSQL Serverの方が安い」というメッセージは、
IT業界の人々の記憶に残るでしょうから、
新規システム構築の際の選択肢として、SQL Serverが挙げられることが少しだけ多くなるでしょうね。
そう考えると、「SQL Server on Linux」の話も、新規導入の際のアピールポイントになるでしょう。
(しばらくは使い物にならないとしても。)

というわけで、日本の大企業が下らない経営ゲームで右往左往している間に、
AppleやGoogleに押され気味のMicrosoftさんも、一皮むけて頑張ってますよというお話でした。

【シャープ】「ザウルス」「書院」のサポート期間が長すぎな件

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やっとこさ縁談がまとまりそうな、シャープさんとホンハイさん。
鴻海・シャープ買収「破談」回避へ〝隠れ借金〟軽微、7日までに査定終了

台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープの買収契約を保留している問題をめぐり、両社が今月9日にも調印する方向で最終調整に入ったことが3日、明らかになった。鴻海がシャープの財務内容を精査したところ、保留の原因となった潜在的な債務(偶発債務)が想定よりも少ないことが判明したため。両社は買収合意の破談を回避する。

もう偶発債務が今年の流行語になりそうな勢いでしたが、大丈夫そうですね。

さてそんなシャープさんですが、昨日、こんなニュースがありました。
さらば「ザウルス」 シャープ、顧客サポート終了へ 部品も枯渇状態

シャープは3日、日本の携帯情報端末の草分け的な存在だった「ザウルス」の顧客向けサポートを今月末で終えることを明らかにした。ザウルスは平成5年に発売され、8年前に生産を終了。

あと、2014年にはこんなニュースが。
「書院」のシャープ、ワープロのサポートをついに終了 「まだ続いていたのか」Twitterでは思い出話

シャープは1月31日、ワープロ専用機のサポートを終了した。「書院」シリーズで知られる同社ワープロ機最後の機種の製造終了から10年と数カ月。シャープの公式Twitterアカウントが「長年にわたりワープロをお引き立ていただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました」と告知すると、「まだあったのか」という驚きの声やワープロの思い出がツイートされていた。

ああこうやって、名品が一つ一つ終わっていくんだなぁ…。と感慨にふけりそうになりましたが、
いやでもちょっと待って、今ごろザウルスとか書院とか、「?」と感じました。

つまり、世の中、スマホやパソコンで溢れかえっているのに、まだサポートしてたのか、
サポートにコストを掛ける期間が長すぎやしませんか、ということです。
こういうところに、経営の遅さや無駄なコストが見え隠れしているなと。

減価償却的な話ですけども、今どきパソコンの耐用年数は4年ですよ。
それと合わせるべきとは言いませんが、やっぱりちょっと、違和感のあるお話なのでした。