ホンハイ・シャープに入社した皆さんに贈る言葉

Hans / Pixabay

鴻海と産業革新機構のシャープ買収劇は、ついに終焉を迎えたわけです。

シャープ買収、2日に契約=鴻海が3888億円出資

台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は2日午後、総額3888億円を出資し、シャープを買収する契約を同社と結ぶ。国内電機大手が外資傘下に入るのは初めて。契約締結後、両社が共同運営する液晶工場、堺ディスプレイプロダクト(堺市)で、鴻海の郭台銘董事長(会長)とシャープの高橋興三社長が記者会見する。

なんか当初、ホンハイの出資額は7000億円規模だったような気がするんですが、
正味は約5000億円の4890億円、
そこからテリー・ゴウが偶発債務にいちゃもんを付けて約1000億円減額の総額3888億円、となりました。

もうなんか感覚が麻痺してきますね。
10億円とか端数ですよ端数。
でかい買い物をするときの人間心理ですね。怖い怖い。

さて、そんなシャープにも春はやってくるということで。

シャープ社長、再建に決意=入社式で各トップが訓示

台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることが決まったシャープは、奈良県天理市で入社式を開いた。高橋興三社長は新入社員118人を前に「『規模のみを追わず』という経営理念を実践できなかったことも、当社が経営危機に陥った原因の一つ」と分析。

新入社員118人。様々な想いがあるでしょう。

シャープの買収劇が本格化してきたのが今年の1月ですから、
内定をもらっていた学生の皆さんは、もう逃げようがなかったのかもしれない。
逃げた学生もいるでしょう。
高橋興三社長も退任の意思表明しているし、再建に決意してもあんた…、という気はします。

しかし、新入社員の皆さんに言いたい。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」

むしろ外資系企業になっちゃったもんで、成果を上げれば上げるだけ評価されるでしょう。
世界を股にかけるビジネスマンにもなれます。
もう以前の、経営層による権力闘争、同族的経営にはおさらば。
まさに新しい気持ちで、仕事に取り組んでいただければと思います。

シャープがホンハイの提案になびいた時、もう世の中はすっかりグローバル社会、
国家主義的なものは死んだんだなと感じました。
何にも怖じることはない、ホンハイ・シャープの一員として、頑張ってください。

【あれれ~おかしいぞ~】鴻海にうまいことやられ始めたシャープ

PDPhotos / Pixabay

「真実はいつもひとつ!」(by 江戸川コナン)

はい、というわけで、ホンハイのテリー・ゴウ董事長は、
シャープの高橋興三社長よりも何枚も上手だったようです。

鴻海が出資額引き下げを打診 混迷深まるシャープの経営再建

経営再建中のシャープを巡って、鴻海(ホンハイ)精密工業が買収に向けた出資額の引き下げなど、支援条件を大幅に見直すことを打診していたことが、19日分かった。複数の関係者が明らかにした。

スゲーいい感じに買い叩かれてるよこれ!(涙)

でも、いつからこんなことになったんでしたっけ?
ちょっと時系列で見てみましょう。

No. 時期 出来事
1 2月上旬 ホンハイ、約7000億円超の規模で、シャープを支援する意向を示す
2 2月中旬 シャープ、ホンハイと産業革新機構を天秤にかける
3 2月下旬 シャープ、ホンハイの提案を受け入れ、ホンハイ傘下が確定
4 2月下旬 産業革新機構、シャープ支援から撤退することを表明
5 2月下旬 ホンハイ、シャープから偶発債務リスト約3500億円分を受け取り、買収契約の見合わせを発表
6 3月上旬 買収契約が延び延びになる
7 3月中旬 ホンハイ、銀行が保有するシャープの優先株の買取価格を、1000億円から500億円以下に引き下げることを提案、銀行側が激しく抵抗
8 3月中旬 ホンハイ、優先株の買取価格値下げの代替案として、シャープへの出資額を1000億円引き下げることを提案
9 3月中旬 ホンハイ、シャープへの手付金1000億円を500億円に減額しつつ、使途を制限することを提案

こんな超大企業間の交渉で、こんなベーシックな交渉テクニックを見せつけられるとは。
シャープはホンハイに、完全にいいようにされています。
手玉ですよ手玉。

ちなみにこのシャープ、銀行から借りている5100億円の借換期限が3月末に迫っています。
あと10日位しかありません。
買収契約が成立しないまま3月末を迎えると、一体どうなってしまうのか?
ホンハイの交渉力はますます強まっていく訳ですね。

ていうか、これもうホンハイが交渉のテーブルに着いた時から、
仕組まれていたシナリオじゃないですかね。
恐ろしいですね。
でもシャープも、もうちょっとこうなることを想像できたのでは、と思います。
それすらできない経営体制になってたって事なんでしょうね。

あとこれって、就活で内定もらってないのに担当者の口約束だけで意思決定しちゃって、
なのに内定もらえず右往左往する大学生かよ、と思っちゃいますね。
つまり、契約を結んでから、前に進めば良かったんですね。
なんかもう、基本中の基本ですね、あらゆる契約の。

一体なぜ鴻海をスポンサーに選んだのか――。瀬戸際の交渉が続くなかで、シャープ社内からは今さらながらそうした怨嗟の声が噴き出し始めている。

遅すぎるよ!(号泣)

ちなみに、僕の直近の予想は、「3月末になっても買収契約が成立しない」です。
これでシャープは大ダメージを受け、ホンハイは更に安くシャープを買えるというものです。
この予想、当たらないことを祈ります。
くわばらくわばら…。

【シャープ】「ザウルス」「書院」のサポート期間が長すぎな件

WikiImages / Pixabay

やっとこさ縁談がまとまりそうな、シャープさんとホンハイさん。
鴻海・シャープ買収「破談」回避へ〝隠れ借金〟軽微、7日までに査定終了

台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープの買収契約を保留している問題をめぐり、両社が今月9日にも調印する方向で最終調整に入ったことが3日、明らかになった。鴻海がシャープの財務内容を精査したところ、保留の原因となった潜在的な債務(偶発債務)が想定よりも少ないことが判明したため。両社は買収合意の破談を回避する。

もう偶発債務が今年の流行語になりそうな勢いでしたが、大丈夫そうですね。

さてそんなシャープさんですが、昨日、こんなニュースがありました。
さらば「ザウルス」 シャープ、顧客サポート終了へ 部品も枯渇状態

シャープは3日、日本の携帯情報端末の草分け的な存在だった「ザウルス」の顧客向けサポートを今月末で終えることを明らかにした。ザウルスは平成5年に発売され、8年前に生産を終了。

あと、2014年にはこんなニュースが。
「書院」のシャープ、ワープロのサポートをついに終了 「まだ続いていたのか」Twitterでは思い出話

シャープは1月31日、ワープロ専用機のサポートを終了した。「書院」シリーズで知られる同社ワープロ機最後の機種の製造終了から10年と数カ月。シャープの公式Twitterアカウントが「長年にわたりワープロをお引き立ていただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました」と告知すると、「まだあったのか」という驚きの声やワープロの思い出がツイートされていた。

ああこうやって、名品が一つ一つ終わっていくんだなぁ…。と感慨にふけりそうになりましたが、
いやでもちょっと待って、今ごろザウルスとか書院とか、「?」と感じました。

つまり、世の中、スマホやパソコンで溢れかえっているのに、まだサポートしてたのか、
サポートにコストを掛ける期間が長すぎやしませんか、ということです。
こういうところに、経営の遅さや無駄なコストが見え隠れしているなと。

減価償却的な話ですけども、今どきパソコンの耐用年数は4年ですよ。
それと合わせるべきとは言いませんが、やっぱりちょっと、違和感のあるお話なのでした。