はい論破(笑)経済産業省の「IT人材不足が深刻化」論

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IT人材が不足するぞ〜!

経済産業省が何か言っているから、みんな聞いてみて〜。

IT人材不足が深刻化、2030年には78.9万人不足に 経済産業省調べ – ITmedia ビジネスオンライン

経済産業省は6月10日、国内IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果を発表した。IT人材は現時点で17万人超が不足しており、今後人口減少に伴い深刻化すると予測。各国と比較して管理職クラスの割合や理系出身者が少ない傾向があり、年収も500万円前後に集中していることが分かった。

もういきなり突っ込みどころ満載ですが、我慢してもう少し読んでみると。

IT市場が高率で成長した場合、30年にはIT人材数が85.7万人なのに対し、不足数は78.9万人に上ると予測している。

ふむふむ。

米国やアジア各国と比べ、日本は管理職クラスの割合や、理系専攻出身者が少ない傾向がみられた。日本では約47%が一般社員だが、米国では9割近くが管理職。日本の理系出身者は約5割だが、インドでは8割超に上っているという。
また、各国のIT人材の年収比較調査でも、日本は年収500万円前後に回答者が集中している一方、米国では年収1000万円から2000万円の間に回答者が広く分布していることも分かった。

なるほどねぇ。
下らなすぎてヘソで茶が沸きますね。
ちょっと突っ込んでみましょうか。

IT人材が不足?

現代における需要と供給というものは、相当ダイレクトに動いています。
情報化社会ですからね。
需要がある、儲かると分かれば、ハゲタカのように企業が集まってきて価格が均衡し、
儲けられる期間も最初だけ、そんな時代です。

そんな状況においてね、人材が不足しているとか、ヌルい状況はありえない。
人材が不足しているのではなくて、その程度の需要しかない、が正解でしょう。

IT市場が高率で成長?

「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」

日本のIT人材の年収が低い?

もうそろそろ現実に目を向けた方がいいと思うんですよね。
みんな本当は気づいているでしょう。
年収は、生み出す価値に比例しているって。

日本のIT人材と、米国のIT人材では、対象としている市場が違うでしょう。
日本国内と、英語圏またはグローバルな市場の、規模の差ですよ。
りんごとみかんを比べて、味が違うと言うような、当たり前の議論は止めましょう。

あと、年収の低い他国に言及しないのも、各国の物価を考慮していないのも、意図的。
議論を誘導しているように見えますね。

で、結局、何が言いたいの?

アレでしょ、IT人材が不足するから、その対策のための予算が欲しい、
って言っているだけでしょ、経済産業省が。

はー、こういう浅いレポートにも税金が使われているし、
全然、クリティカルシンキングじゃないし、金と時間の無駄ですよ。

より現実的な未来

IT業界については、クラウドとかのグローバルなサービスの拡大により、
ますます人手がかからなくなり、人手が余って年収は減少傾向。
て感じじゃないですかね。
世界を相手に仕事しないと、ちょっと厳しいッスね。

結論

頭の中でお花畑を描いていてもいいけれど、それは滅びへの道。
現実を見つめて変えていく、そう生きたいものです。

NECソリューションイノベータってどんな会社?

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どういうわけか、ときどき当ブログ到達の検索キーワードに、
「NECソリューションイノベータ」が入っています。
特に記事にしたこともなく、特に言及した覚えもないので、
何故なのかよく分かりません。

が、もしかしたらNECソリューションイノベータのことを気にしている方が、
そこそこいるのかもしれない、と思ったので適当に記事にしてみましたよ。

まず、どんな会社なのか、Wikipediaさんに聞くとしましょう。

NECソリューションイノベータ – Wikipedia

NECソリューションイノベータ株式会社 (NEC Solution Innovators, Ltd)は、NECグループに属するシステムインテグレーター(メーカー系)である。2014年3月までの社名はNECソフトであったが、NECソフトウェアグループを形成していた6社を統合する形で2014年4月に社名を変更した。

ほう、NECソフトに加えること6社も統合した会社さんなんですね。
2016年4月に統合した会社も含めると、以下8社が統合してます。

  • NECソフト
  • NECシステムテクノロジー
  • 北海道日本電気ソフトウェア
  • NECソフトウェア東北
  • 北陸日本電気ソフトウェア
  • 中部日本電気ソフトウェア
  • 九州日本電気ソフトウェア
  • NECソフト沖縄

もしかして、結構大きな会社さんですか?
プロフィール: 企業情報によると、規模とかは以下です。

No. 項目 内容
1 会社名 NECソリューションイノベータ株式会社
(NEC Solution Innovators, Ltd.)
2 資本金 8,668百万円
3 代表者 毛利隆重
4 従業員数 11,643名(2015年3月31日現在)
5 本社所在地 東京都江東区新木場一丁目18番7号
6 事業内容 システムインテグレーション事業
サービス事業
基盤ソフトウェア開発事業
機器販売

おっと、従業員数が1万人を超えている。
大企業でした。
いわゆるSIer事業を食い扶持にしつつ、
クラウドとかビッグデータとかセキュリティとか、ICT周りの技術を磨いている、
という感じの事業形態のようです。

この会社さん、非上場なもので、売上高とか利益とか、従業員の平均年収とかは分からないんですよ。
上場して資金調達しやすくすればいいのに、とも思ったりしますね。

Wikipediaさんによると、合併前のNECソフトは一部上場していたそうですが、
本体NECの方針で非上場になったとのこと。
ふむふむ…。
警察、自治体、法務省などの官公庁が主な顧客ということで、どちらかといえばお国寄りで、
バリバリ事業拡大というよりは保守的安定的なのかもしれません。

というわけで、名前の割にはおとなしい印象のある、NECソリューションイノベータさんなのでした。
検索されている理由は、従業員数が多いから、と見ましたよ。

サイボウズ vs SIer

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先日、サイボウズが2015年12月期の決算発表を行いました。
サイボウズ、創業以来初の”赤字” – 「ちゃんと赤字になった」と余裕の青野社長

2015年の同社の売上高は70億1300万円(前年比17.6%増)、営業利益は-3億8100万円、経常利益は-3億3800万円、当期純利益は-2億1700万円となり、「創業以来初の赤字となった」と、同社代表取締役社長の青野慶久氏はコメントした。とは言え、もともと2015年の業績予想は、営業利益・経常利益・当期純利益が-8億円と赤字設定されていた。

「よーしパパ今年は投資しちゃうぞー」と言っていて、
「思ったより赤にならなかったわー」ということですね。
まあこの辺は、目標設定の塩梅の上手さというか、落とし所のコントロールの上手さというか、
まあその、投資できて良かったですね。

本題(?)はその後です。
青野社長は、サイボウズのサービス「kintone」で「日本の多重下請け構造の変革」に挑みたいとのこと。

同サービスは、プログラミングすることなく、業務に必要なアプリがつくれるクラウドサービスとなっている。これにより、従来のシステム開発工程で必要とされてきた、仕様書作成やハード・ソフトの手配などを省いて、すぐ開発に着手できるものとなっている。

ナヌ、仕様書つまり設計書を書かなくてもよいですと!?

従来、システムを開発する際は、大手SIerが受注し、下請け企業に仕事が流されてきた。これにより、下請け企業は費用や環境などが厳しい状況で、仕事が続けられてきた。

という話を10年以上前にも聞いたような気がするんですが、
なんでしょう、状況は変わっていないということですかね。

「これはまさに日本のIT業界の大きな問題。しかし、皆問題だと思っているのに、誰も解決できずにきた。これをわれわれは技術で解決したい。これまでプロセスをふまないとつくれなかったようなものを、お客さんと話しながらつくって、すぐ使ってもらい、気に入らなければ直していく、これをぐるぐるまわしていくプロセスに変えていけたら、多重下請けがなくなる時代をつくれるのではないだろうか」(青野氏)

ちょっとあの、ウォーターフォール開発とかスパイラル開発とかの話と、
多重下請けの話がごっちゃになっていませんか。

青野社長が本当にそう言ったのか、記事が間違えているのかよく分かりませんが、
多分ですね、大手SIerが得意とするウォーターフォール開発ワールドと、
サイボウズが標榜するスパイラル開発ワールドは、幸か不幸か競合しないです。
青野社長はそのへんを理解しつつ、ポジショントークしているのではないでしょうか。
なんせ社長だし。

ちなみにサイボウズの「kintone」、なかなかステキですよ。
kintone – サイボウズのビジネスアプリ作成プラットフォーム
気になる方はぜひ。