IT業界におけるブラック企業パターン

bella67 / Pixabay

bella67 / Pixabay

2013年の流行語トップテン入りした「ブラック企業」という言葉。

「あーあそこはブラック企業だから…」とか、
「うちの現場、ブラックだからね…」とか、
まあそれなりのイメージを持って何となくは使われているものの、
実は明確な定義はありません。

ブラック企業 – Wikipedia

元々は、暴力団などの反社会的団体との繋がりを持ち、違法行為を繰り返す会社を指していたが、近年では労働基準法を無視、あるいは法の網や不備を悪用して従業員に長時間労働を強制する企業を主に指す。
1991年のバブル景気崩壊・失われた20年の始まり以降、企業の経営体制は「なるべく無駄を省く」として「コスト削減」に比重を置いてきた。そうしたことからブルーカラー・ホワイトカラーや正規雇用・非正規雇用を問わず、末端の従業員に過重な心身の負担や極端な長時間の労働など劣悪な労働環境での勤務を強いて改善しない企業を指すようになっている。すなわち、入社を勧められない企業、早期の転職が推奨されるような体質の企業がブラック企業と総称される。

Wikipediaにはいろいろと書かれていますが、「まあだいたいこんな感じ」の域です。
なぜ定義が難しいかというと、長時間労働であっても、従業員の満足感が高ければ、
長時間労働=ブラック企業=悪、という構図を組み立てにくいから、でしょう。
例えば、スタートアップ企業で企業の成長が面白くて仕方がない、寝食も忘れちゃうぜ、
みたいな場合ですね。

とはいえ、労働基準法の1日8時間、1週間40時間を大幅に超えた勤務が常態化している企業というのは、
従業員が身体や精神を壊す可能性が高まってくるため、
本人がどう捉えようが、ひとまずはブラック企業と言って良いんでしょうね。

で、このブラック企業というのは、業界によってパターンがあるように思うんですよ。
一言でブラック企業と言っても、IT業界と外食産業と運輸業のブラック具合は、
具体的には異なるわけです。

というわけで、IT業界のブラック企業パターンを以下に挙げてみます。

パターン1:短納期

「1週間後にリリースだから」
「今日中に単体テストケースを全部消化しないと遅延が」
「セール開始時間までに間に合わせろ!」

結果、深夜残業や休日出勤が多発するわけですね。

パターン2:少人数

「うちは少数精鋭でチームを組むからね」
「このシステムの保守は君だけだから」

仕事には効率化できるものとできないものがあって、
後者を少人数で臨むと、結果は火を見るより明らか。

パターン3:一人二役以上

「つまり貴方に求めるのはプレイングマネージャー」
「フルスタックエンジニア募集中」

本質的には少人数パターンと同じなんですけども、
すごい口当たりの良い横文字で役割を与えて、
本人のモチベーションを上げちゃうところが罪。

パターン4:仕様変更、納期不変更

「ここにボタン追加しといて」
「あとこの検索結果にアレも表示して」
「ちょっとイメージが違うなぁ、これがバーンとこうだよ」

仕様変更に合わせて納期も延ばせたら、どれほど良いことか。

パターン5:大規模すぎる

「システム開発規模、ン千億円、ン十万人月!」
「リーダー、僕らどんだけ働いたら終わるんですかねぇ…」

人間が管理できる規模には、限界があるんですよ。
それを超えて塊で取り扱おうとうすると、管理不能状態になって、
働けど働けど なお我が暮らし楽にならざり じっと手を見る(by 石川啄木)
ってなっちゃう。

まとめ

思いつくパターンをざっと挙げてみましたが、もっとありそうな気はします。

本質的にはどのパターンもQCD、つまり品質(Quality)、費用(Cost)、納期(Delivery)について、
品質は落とすことができず、費用と納期が狂っている、ということです。
その結果、長時間労働と、場合によっては割に合わない賃金、が生まれるわけですね。

くわばらくわばら…。

TwitterFacebookGoogle+TumblrHatena

Be the first to comment on "IT業界におけるブラック企業パターン"

Leave a comment

Your email address will not be published.


*


Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)